田口 伸子 展


2023.7.10-7.15
ギャラリー白3



ウメエキス
Ume Extract

弥生時代に、中国から日本に渡来した梅は、土質を選ばないので、全国で栽培され、梅花は愛でられ、実は食用・薬用にも利用されてきました。 
平安時代には和歌の恋文に梅の枝を添えられ、梅の香が親しまれ、酷寒でも咲く梅の凛した佇まいは禅僧に敬愛され、また茶席の重要な茶花でもありました。しかし、明治時代に、桜が国花と定められ、その後、封建制度・軍国主義・国粋主義のシンボルとなり、第二次大戦後も、日本人は、未だ刹那的な桜に酔い続けている様に思います。
混迷している現代こそ、酷寒で開花し、花の季節も長く、また5月下旬から夏季に実も楽しめる梅を、再評価する事がとても重要に思え、梅林の断片から立ち上がる風景を提示したくなりました。



1962 大阪府生まれ 
1983 甲南女子短期大学英語科卒業 
1983-1985 英国留学
The City Lit Art Department in London
Fine arts study ・Art Foundation course of Fine arts
1986-1988 Bゼミ Schooling system
1995-1997 イタリア留学
イタリア国立ペルージア外国人大学(イタリア語修得)
フィレンツェにて、Simona Bruni に師事しフレスコ画を学ぶ

Exhibitions
1987 グループ展 Bゼミ展(横浜市民ギャラリー/神奈川)
1988 二人展(世田谷美術館・市民ギャラリー/東京)
1990 個展(町田市民ギャラリー/東京)
1991 個展(タカノ・アートスペース/東京)
1992 個展(ギャラリー・サージ/東京)
1994 個展(ギャラリー16/京都) [ʼ95,ʼ97]
1998 個展(天野画廊/大阪)  
1999 個展(ギャラリエ アンドウ/東京)
2001 個展(ギャラリー イデア/東京)
2012 個展(Gallery H.O.T/大阪) [ʼ16]
2019 二人展 点空 in the constellation(+1art/大阪)
2020 グループ展 Invisible world : a piece of yellow rose (+1art/大阪)
2021 グループ展 10年後 : a passage for water sprite(+1art/大阪)
2022 グループ展 オノマトペ : u-fu-fu(+1art/大阪)