ペインティング・アパート展
田中 梢・藤川 奈苗


2024.2.5−2.17(2.11close)
ギャラリー白3





□ 田中 梢


「加藤隆明の感想文」

加藤隆明(美術家・鑑賞人)

「田中梢の絵画をみる」

 双方の絵画は逆の印象を受ける。「鉛色の海で待つ」では安堵感、「2008.9.20(温室)」では不安感である。見た瞬間その感情がわきおこる。色彩の力がそのような感情を鑑賞者にわきたたせていることは容易に理解できるが、別な視点からふたつの作品の特徴的なことは、横軸水平空間か縦軸垂直空間(筆跡も含めて)かその違いであると考えられる。
 人の目は横に二つ並んで配置されている。よって水平空間の方が垂直空間より視野角度が広く、私たちが存在可能な空間と思える。垂直空間には重力が感じられ水平空間とは異なる法則を感じる。人は5m歩いても死ぬことはないが5mの高さから落ちたらどうであろうか。水平空間と垂直空間とでは質が異なると私は考えている。
 双方の作品にも人物らしきイメージが画面中央下に描かれている。ひとりは画面の奥をもうひとりは右横を眺めているようだ。それらの人物の背後に鑑賞者が登場人物を含めて絵画をみる。そして描かれた人物がみている風景を鑑賞者は想像する。



□ 略歴

1986

大阪府出身

2008

京都造形芸術大学 洋画コース卒業

2010

京都造形芸術大学大学院修士課程 修了

 

個展

2011

アートスペース虹

(京都)

2017

ギャラリー白

(大阪)

2020

微かな記憶

(ギャラリー白:大阪)

2023

hIDE Gallery

(東京)


グループ展

2006

京展

(京都市美術館:京都)

2008

SPICE / COLOR展

(海岸通りギャラリーCASO:大阪)

2014

二人展

(ギャラリーカフェうめぞの:京都)

2015

神戸アートマルシェ

(神戸オリエンタルホテル:兵庫)

2016

Art Expo Malaysia

(MATRADE Exhibiton and Convention Centre:マレーシア)

神戸アートマルシェ

(神戸オリエンタルホテル:兵庫)

KACHO FUGETSU

(White Space Aisa:シンガポール)

Young Art Typei

(シェラトングランデ台北:台湾)

2017

Infinity Japan Contemporary Art show

 

(Miramar Garden Taipe:台湾)

2018

風景画 vol.2

(ギャラリー白/ギャラリー白kuro:大阪)

Landscapes展

(ondo tosabori:大阪/ondo STAY & EXHIBITION:東京)

2019

ペインティング・アパート 2019

(ギャラリー白/ギャラリー白3:大阪)

紹介したい作家達展

(ホームホステル大阪:大阪)

KUNST RAI ART Amsterdam

(アムステルダム,オランダ)

2020

ペインティング・アパート 2020

(ギャラリー白/ギャラリー白kuro:大阪)

紹介したい作家達展

(Arts-bギャラリー:大阪)

2021

ペインティング・アパート 2021

(ギャラリー白/ギャラリー白3/ギャラリー白kuro:大阪)

2022

ペインティング・アパート 2022

(ギャラリー白/ギャラリー白3/ギャラリー白kuro:大阪)

HANSHIN Art Meeting

(阪神梅田本店8階ハローカルチャー1・2・3・4:大阪)

大阪発 ARTISTS OF FUTURE

(大丸心斎橋店 本館1階イベントスペース POP-UP STORE:大阪)

2023

ペインティング・アパート 2023

(ギャラリー白/ギャラリー白3/ギャラリー白kuro:大阪)

油彩画四人展

(阪神梅田本店8階ハローカルチャー1:大阪)

2024

ペインティング・アパート 2024

(ギャラリー白/ギャラリー白3/ギャラリー白kuro:大阪)




□ 藤川 奈苗


「加藤隆明の感想文」

加藤隆明(美術家・鑑賞人)

「藤川奈苗の絵画をみる」

 画面全体から乳白のぬるっとした質感と硬質な物質の印象を受ける。複数の色彩をダイナミックに重ね合わせ、画面に色の層を沈下させている。積層した色彩の順には約束事があるようには見えない。重ね合わせている色彩は絵画の表面からもみてとれる。暴力的にみてとれる画面には、スクラッチ技法により痛々しく切り取られた線がある。その線には背後の層に隠された色が秩序なく表れている。
 スクラッチで切り取られた線だけでなく描くための線が描き加えられている。複雑な画面構成に、スクラッチで削られた線と描かれた線による日々の風景のイメージがランダムに構成されている。遠近法の確立において空間の秩序が成立するその以前、ラスコー壁画のように、遠近法のような空間秩序はなく、イメージ同士の輪郭線は重なっている。
 閉じられた線は、内と外の空間を遮断することにより内の物質感と外の空間感がとらえられる。藤川氏の絵画には具象性の持つこの要素が消滅しており、むしろ人が描く行為の原初的体験を感じることができる。

※ラスコー壁画の場合は線刻技法として、スクラッチ技法はモダンテクニックとすることが一般的な分類方法



□ 略歴

1980

大阪府に生まれる

2003

京都造形芸術大学 洋画コース卒業

 

個展

2004

In the park

(ギャラリーDEN:大阪)

2006

cherry plum

(ギャラリーDEN:大阪)

2009

In the small room

(ギャラリー白:大阪)

2010

gateway

(ギャラリー白:大阪)

2011

ギャラリー歩歩琳堂

(兵庫)

2012

ギャラリー歩歩琳堂

(兵庫)

2013

ギャラリー歩歩琳堂

(兵庫)

2014

ギャラリー白

(大阪)

2024

Gallery OUT of PLACE

(奈良)


グループ展

2003

ART UNIV 大学合同展覧会

(キャンパスプラザ京都:京都)

2004

Visual sensation

(ギャラリーDEN:大阪)

2010

SUPER! PAINTINGS VOL.2

(ギャラリー白/ギャラリー白3:大阪)

開廊10周年記念展

(ギャラリー歩歩琳堂:兵庫)

 

奈良アートプロム『ザ・great 盆地 フロンティア』

(カイナラタクシー倉庫ビル:奈良)

2011

SUPER! PAINTINGS VOL.3

(ギャラリー白/ギャラリー白3:大阪)

ミニアチュール神戸店VOL.11 -Wish-

(ギャラリー島田:兵庫)

アーツエイド東北チャリティー展

(ギャラリー島田:兵庫)

飛鳥アートプロジェクト ASUKA・タイムトラベル

(国営飛鳥歴史公園 高松塚周辺地区:奈良)

2012

SUPER! PAINTINGS VOL.4

(ギャラリー白/ギャラリー白3:大阪)

2013

SUPER! PAINTINGS VOL.5 〜作家たちの交差点〜

(ギャラリー白/ギャラリー白3:大阪)

2014

ペインティング・アパート

(ギャラリー白/ギャラリー白3:大阪)

2015

ペインティング・アパート

(ギャラリー白/ギャラリー白3:大阪)

 

開廊15周年記念展

(ギャラリー歩歩琳堂:兵庫)

2016

はじめ展

(ギャラリー枝香庵:東京)

ペインティング・アパート 2016

(ギャラリー白/ギャラリー白3:大阪)

サマーフェスタ

(ギャラリー枝香庵:東京)

枝香庵のクリスマス

(ギャラリー枝香庵:東京)

2017

ペインティング・アパート 2017

(ギャラリー白/ギャラリー白3:大阪)

Big Sensation

(Gallery Den mym:京都)

SUMMER FESTA 2017

(GALLERY 枝香庵:東京)

学園前アートフェスタ2017 〜メメント・森 〜

(奈良)

2018

ペインティング・アパート

(ギャラリー白/ギャラリーkuro:大阪)

2019

ペインティング・アパート 2019

(ギャラリー白/ギャラリー白3:大阪)

2020

ペインティング・アパート 2020

(ギャラリー白/ギャラリー白kuro:大阪)

2021

ペインティング・アパート 2021

(ギャラリー白/ギャラリー白3/ギャラリー白kuro:大阪)

2022

ペインティング・アパート 2022

(ギャラリー白/ギャラリー白3/ギャラリー白kuro:大阪)

HANSHIN Art Meeting

(阪神梅田本店8階ハローカルチャー1・2・3・4:大阪)

ZEPHYR- 西から吹く風の中で-

(Gallery OUT of PLACE:奈良)

2023

ペインティング・アパート 2023

(ギャラリー白/ギャラリー白3/ギャラリー白kuro:大阪)

2024

ペインティング・アパート 2024

(ギャラリー白/ギャラリー白3/ギャラリー白kuro:大阪)